雲仙・普賢岳 2014.12.10

ふげんだけ・1359m(長崎県)



丹沢山
山麓から見る雲仙

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歩行距離 7.2km
所要時間 4時間50分
累積標高差 (+) 715m  (-) 715m
コース 第二吹越09:35 → 尾根道出合10:45 → 国見分かれ11:00 → 紅葉茶屋11:15 → 
普賢岳11:45 → 紅葉茶屋12:25 → 仁田峠13:40 → 吹越13:25 → 第二吹越14:25 



冬の始まりで大寒波が襲来し、当初予定していた四国の三嶺、東明石赤石山の登頂は諦め、九州の日本二百名山である雲仙普賢岳に登ることにする。予想した通り四国での積雪は大変なもので、大雪で徳島県の山間部で車が閉じ込められたとの報道があった。四国の山は標高があるので雪もすごいのだ。予定を変更して正解だった。昨日は、日本三百名山である、脊振山に登頂した。その後、・・・温泉に入り・・・で車中泊させてもらう。

今日の早朝、長崎自動車に乗り、諫早ICで高速道路を下り雲仙の山道を抜け、第二吹越の国見岳登山道の駐車場に到着する。他に1台駐車している。車の外は強風が吹き気温も低い。十分に厚着をして駐車場を出発する。いきなり急登が始まり息を切らす。登るにつれて積雪が見られるようになり、少し凍結気味の場所もあり歩き辛い。何とかアイゼンなしで登れるが滑らないよう慎重に登って行く。 振りかえりかえると雄大な景色が広がり、九千部山、吾妻山。その向こうの遠くには、日本三百名山のひとつである多良岳や経ヶ岳などが見える。ひたすら急登を登り、やっとの思いで火口縁の上の尾根道に出る。積雪は深くなるものの、平坦な道になり歩きやすい。前方には丸っこい山頂の国見岳が、その右側に普賢岳と平成新山を望む。素晴らしい絶景だ。ガイドブックの地図を見てイメージしていたものとはかなり異なり険しさを感じ近寄りがたい雰囲気だ。あんな岩山登って行けるのだろうか・・・。不安が募る。

尾根道を進み更に視界が開け、右手の平成新山と妙見岳の谷間越しには、島原市街地、天草諸島の北部とその向こうには九州本土が見える。素晴らしい絶景ではないか!! 道は、崖に近い急坂になり凍結気味だ。取り付けてあるロープをしっかりと掴み下って行く。高度差で200m近く下っただろうか。一旦谷の下まで下る。国見岳への分岐を過ぎ、紅葉茶屋を左に折れ積雪のある岩の登山道を登って行く。「アイゼンも着けないのによく登れるわね!!」と2人組の中高年女性に変な関心をされる。滑りながら急登を登り切ると祠のある小さい広場に着く。そこを右に岩の道を少し登り普賢岳山頂に到着する。前方には平成新山(1483m・1990年の噴火で出来た溶岩ドーム)がそびえる。東の方向には、妙見岳と仁田峠、その向こうに島原市がと有明海、天草諸島。西側には国見岳と歩いてきた稜線が見える。周囲の山々は雪化粧をし、寒々とした大展望が広がる。

山頂には数名の登山者がいる。中高年ばかりだ。強風が吹き荒れとても寒く、昼メシをゆっくり食べれそうにないので早々に下山を始める。計画では、来た道を引き返すつもりだったが積雪のある崖のような急登を登り、さらに下りは雪で滑りそうで危険なので、気の向くまま予定を変更する。地図を見れば反対の仁田峠に下り、舗装道を1時間ほど歩けば出発点に戻ることができる。

紅葉茶屋で一休みしてカレーヌードルと梅干のおにぎりの昼メシを食べる。仁田峠に下る登山道は、豊かな樹林が広がりなだらかで歩きやすい。他の登山者は、みなこちらから登ってきている様だ。 針葉樹の登山道を進み、妙見岳まで上るロープウェイ乗り場のある仁田峠の展望台に出る。目の前に島原市街地と眉山が見える。この眉山は、200年前に起きた雲仙岳の大噴火のときには、山の東半分が大崩壊し、津波も発生して1万5千人の死者をだす火山災害史上最大の大惨事となった。しかし記憶に新しい1990年に起きた普賢岳の噴火では、大火砕流を眉山が障壁となり島原の街を守ったという。きっと雲仙は数百年周期で大噴火を起こしその度に山の形が大きく変化してきたことだろう。

仁田峠の広い駐車場を抜け、ジグザグの舗装道を下って行く。吹越を右に折れ広い舗装道を歩き、吹越トンネルを抜け出発点の駐車場まで無事戻ってくる。雲仙は想像していた山容とは異なり、コンパクトにまとまった険しく厳しい山であった。明日は多良岳に登ろうかそれとも家に帰ろうか。迷うところである・・・。


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第二吹越(だいにふっこし・国見岳登山口)に車を置く。

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吹越トンネルの入口のそばに登山口がある。
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愛車を見下ろす。
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九千部山(1062.4m)
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九千部山(左・1062.4m)と吾妻山(右・869.8m)
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長い急登を登り切り尾根道出合に達する。国見峠方向に向かう。
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尾根道出合への上りから九千部山方向を見る。遠く多良岳、経ヶ岳が見える。
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薊谷(ざみたに)の方向に島原市街地が、その向こうには天草諸島北端の島々が見える。

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普賢岳(中央・1359m)と平成新山(左・1483m)・近寄りがたい風景だ!

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国見岳(1347m)
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← 鬼人谷口(きじんだにくち)から100m先に紅葉茶屋がある。
↑ 紅葉茶屋から最後の急登を登る。
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普賢岳山頂に(1359m)に到着する。

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普賢岳山頂にて。
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普賢岳山頂
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秩父宮殿下登山記念碑がある。
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迫力がある平成新山
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仁田峠を見る。
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普賢岳山頂・登山者は他に3名
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山頂直下に普賢神社の祠がある。
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普賢岳山頂から島原市街地と天草諸島北端部を見る。

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普賢岳山頂から平成新山を見る。

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普賢岳山頂から妙見岳(1333m)を見る。

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普賢岳山頂から仁田峠、天草諸島を見る。
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紅葉茶屋で昼メシを食べる。
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・・・
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紅葉茶屋から仁田峠方向に下る。
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広場を通過する。
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仁田峠に到着する。
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1992年の噴火から植物が回復した様子を説明。

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仁田峠から妙見岳(左)、普賢岳(右)を見る。

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仁田峠から眉山(818.6m)と島原市街地を見る。眉山は、1990年の噴火の火砕流から島原の街を守った。




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